★★★★超重要なお知らせ★★★★ アクセス過多でエラーが頻発する状況を鑑みて、ブログを別個新設しました。今後は、新 元馬術選手のコラムにて発信を行ってまいりますので、宜しくお願いします!!

競走馬の「降級制度」廃止議論について 2017年1月23日時点


競走馬の「降級制度」来夏廃止へ。

今日(2017年1月23日)、JRAからこんなプレスリリースがなされた。

つまり、夏競馬が始めると同時に4歳馬の習得賞金を半額カウントし、現在のクラスから降級させる制度が廃止されようとしている。

JRAがこのような提言をした趣旨は、

(1)現状でも夏に降級馬が増えると高条件のレースを組みにくい

(2)ビギナーファンには分かりにくい

というもの。

また、メディアによっては

降級馬の5割以上が1年以内に勝利しており、数字面で偏りが出ているのは確かで、競争原理にそぐわない。

との論説を付け加えている所もある。

要は、降級馬は現状で優位な立場にある上に、下級条件戦を組む事で上級条件馬の番組が組めず競争原理が働かない、という現状なのだと思う。

少し考える所もあるが、この提言には現在の時点で私はおおむね賛成だ。

少し考えを書いていこうと思う。

降級狙いのローテ馬は保護に値しない(賛成とする根拠)

賛成とする論拠の一つに、降級狙いでローテを組んでくる厩舎があると言う事が挙げられる。

現級では勝ち負けが覚束ないから、一旦放牧して調整に充て、降級してから下級条件戦で優位に立ち回ろうとするもの。

これは、降級制度の趣旨である「今の級では足りないから、下級条件で出直してきてね」という趣旨そのものからは逸脱しており、制度を逆手にとって自馬の優位を確保する手段だ。

現級をコンスタントに使った上で結果が出ずに降級したのであれば納得も行くのだが、ろくに現級で走らせもせず温存し、降級を待って稼ぎに行くのは制度の趣旨からは本末転倒で、競争原理を阻害してしまう。

これでは、降着制度の意味そのものが成り立たず、廃止に至るのも納得の行くところだろうと思う。

メディアが取り沙汰していた通り、降級馬の「5割以上が1年以内に勝利している」と言う現実が、それを裏付けているだろう。

ただし、勿論、制度を逆手にとってより多くの賞金獲得を狙うのも作戦の内である事は否めない。

サッカーでもイエローカード覚悟で故意反則を犯してプレーを止めて、試合を有利にしようとする事もあるし、野球でもツーアウトで8番打者を歩かせ、9番打者の投手を打ち取る作戦もある。

故意反則や意図的なフォアボールは、本来であればペナルティ的な要素でビハインドを背負う趣旨のものだが、これを利用して、試合を有利に運ぶように企図する事が出来る。これもスポーツの戦略性に関わる愉しみ方の一つであり、制度を逆手に取る事自体はそれほど反対ではない。

トータルでまとめると、降着制度の廃止により競争原理の確立を推進するか、降着制度を逆手に取って1年以内に50%の確率で勝ち上がる現状のどちらを支持するかと言われれば、前者を支持する、と言う事になる。

降級狙いの馬は制度で保護するのはやはり本旨ではないのではないか、と思う。

善戦馬の利益になる(賛成とする理由)

もう一つ賛成とする理由として、現級を2着・3着と善戦している馬がついに勝ちきれず降級となってしまうという現象がなくなる事が挙げられる。

現級で十分に通用、厩舎も更なる賞金獲得機会の確保を期待して積極的に送り出しているのに恵まれずに敗退降級し、賞金が減額計算された事により、希望のレースに出られなくなる。こういう馬も結構見かける。

こうした頑張っている馬・厩舎に有利な制度設計にすべきではないかと思う。必要性の低い降級狙い馬のための番組が減れば、JRAの発表とおり上級の条件戦も増えて、こういった馬たちがローテを組みやすく、勝機を狙いやすくなるもなる。

まとめると、ここでも降級狙いの馬のための番組を提供するより、積極的に上位を目指す馬のために番組を提供するべきだと思う。

抹消馬が増加する懸念がある(反対要素)

反対要素としては、抹消馬が増える事が懸念されている点が挙げられる。

「現級では通用しないが、降級すれば賞金を稼げる」馬にとってはやはり本来の主旨通り降級の恩恵を受けたい所だし、必死に走った結果の降級であれば、やはり降級によって救済されるに値すると思う。

降級制度が廃止されれば、この立場にいる馬は現役をそう長くは続けられず、どこかで登録を抹消される事になる。

競争原理が淘汰を生むのが当然とは言え、競争を強化して馬の福祉に目線が行かないのも、倫理上の抵抗は感じる。

まとめ

ここまでの主張をまとめると、

1.降級狙いの馬は保護には値しない(現級でまず頑張る事が必要)

2.現級で上を目指している馬・厩舎のためにも上級条件戦の拡充を(それに伴い下級条件戦が減るのを容認)

3.制度廃止により抹消馬の増加が懸念される事は遺憾

4.降級馬の50%が1年以内に勝ってしまう等の現状から、降着制度の恩恵が「本来制度による救済を受けるべき馬」以外の馬にも行き渡ってしまっており、降着救済の必ずしも有意義とは言えない。

5.これらの事から総合的に判断すると、降着制度の廃止には現時点では概ね賛成である。

という事になる。

この降着制度の廃止、これからも議論が続くようだが、果たしてどうなるか。

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コメント

  1. 関東親父 より:

    降級制度は零細馬主に対する助け舟の意味合いも強いので
    高い飼い葉代を払えない(馬で稼げない)馬主は
    少なからず撤退するでしょうね。
    降級狙いされて1600万あたりの馬が集まらないのも考えものですが
    アラシさんが言うように抹消馬が増えて
    やっぱり集まらないような気がします。
    賞金が稼げなくなれば一口馬主を集めてる会社にも影響がありそうですし
    この事案は案外重要な気がします。

    • アラシ より:

      確かに競争が推進されますので、好悪両面の影響がありそうです。
      基本的に競争が激しければ良い、とは思わないので。

      出来ればトータルで見て多くの人が「良い」と思える方向には行ってもらいたいですね。

  2. 即身仏 より:

    降級制度廃止もいずれは検討すべき題材ではあると思うけど、そのしわ寄せが一番お金を出している馬主に来るのはまずいですし、まだまだ議論の余地が多いですよね。

    • アラシ より:

      そう。結構賛否両論ありそうなんですよね。

      今までは私も、陣営が降級狙いするのも戦略の内で当然と思っていたのですが、上級戦を増やすのがトータルで良いのか、下級戦を確保した方が良いのか、まだ分からない点が多そうです。

  3. かりん より:

    クラス上がらないように2、3着狙いで乗られたら馬券買うがわからしたらちょっと困りますね。

  4. ブーロ より:

    出走頭数が増え主催者の売上増
    出走頭数が増え競馬ファンは面白い
    ヤリが減り善臣先生騎乗が評価され増える
    馬主サイドは賞金より人気を落としてからの馬券勝負
    強い馬は関係ない
    地方馬のレベルアップ
    早い時期のまだ低いレベルの二歳レースでクラスが上がってしまった馬が降級なくて活躍できない
    ような気がします
    はい、ド素人の妄想です

  5. ミケ より:

    これもだけどもう何年も稼げてなくて昔の賞金で重賞走ってるのもどうにかしてほしい

  6. カツラデエース より:

    何が言いたいのか分からん。
    とりあえずサッカーの例えは全然違う話なんで削除してくれ。