★★★★超重要なお知らせ★★★★ アクセス過多でエラーが頻発する状況を鑑みて、ブログを別個新設しました。今後は、新 元馬術選手のコラムにて発信を行ってまいりますので、宜しくお願いします!!

【競走馬の単純運動能力とピークの関係は?】質問回答

今日はフォロワーさんからの質問に答えていく。

質問

では質問を。「競走馬の単純運動能力とピークについて」です。
成長しながら連勝・好走を重ねていた競走馬が半年後・一年後には別馬のように成績が落ちこむのをよく見ます。競走馬の3歳~4歳がピークのように言われていますが本当にそんなに短いものなのでしょうか?古い話だとアドマイヤコジーンの復活劇、ヴィルシーナのヴィクトリアMの連勝、グランプリボスの安田記念2着など近走成績が良くないにも関わらず急に過去の実力を出す馬をみていると3歳~7歳くらいまでは単純な運動能力は落ちていない感じがします。ですが逆にメイショウマンボのように3歳で古馬を完封した馬が別馬もような凡走を繰り返すのを見ると競走馬のピークは短いのか?とも考えてしまいます。馬自身がレース慣れてきてズブくなってきたり、レースを嫌ったり、ケガをするなどもありますが考察に値するようなら馬乗りをされていたアラシさんの見解をお聞きできれば、と思います。もし単純な能力落ちはそれほどなく調整の失敗・性格・やる気・レース展開の不運が幅を利かせているならロゴタイプのような馬を狙いつづければいつか報われる、という馬券戦略もできますからね(資金がつきなければ)。ではご検討よろしくお願いいたします。

回答

質問者さんのおっしゃるように、競走馬として見かける年齢の範囲内であれば、加齢による運動能力の低下はほぼ発生しないと思う。

科学的な見地から言っても、中央競馬におけるサラブレッドのレース中における平均速度は3歳上期牡馬・セン馬の芝1600m戦で秒速16.7mだが、1年後の4歳上期では秒速16.8mまで上昇、4歳秋秒速16.9mに到達すると、以降は上昇・低下はみせず7歳になっても秒速16.9mは変わらない。

4歳秋まではレース中の速度が上昇傾向、以降加齢による変更が無いのは芝1600mに限らず全ての距離で同様の傾向を示している。

この統計からは、単純な運動能力は競走馬として通常見かけられる範囲内の年齢に関して言えば、無関係もしくは非常に相関関係が低いという可能性が示唆されている。

この「4歳秋」と言う時期は、サラブレッドの馬体重の増加が止まる時期ともリンクしており、こうした事から「身体面の成長は4歳秋頃に完成する」と見る向きが強い。

これはサラブレッドの心肺能力を司っている心臓の成長にもリンクしており、獣医学的見地から見ても、馬の心臓は4歳くらいまでは大きくなるとは言われている。

※確かにそうでなくては理屈がおかしくなる。馬の運動能力の根源の一つは「心臓の大きさ」であり、馬の心臓の重さは体重の1%に相当する4㎏~5㎏と他の動物に比べて圧倒的なまでに自身の体重に比して重い。(人間は0.4%程度、牛は0.35%程度)

この比率が重要である以上、体の成長につれて心臓も大きくならないと、全体重に締める心臓の重さの割合が低くなり、理屈から言うと弱くなってしまうからだ。

因みに、サラブレッドの心臓は、人間のアスリートが一般人よりも心臓が大きいのと同様に、トレーニングを積むことによっても大きくなる。

全く競走用のトレーニングをしない馬の心臓の重さは4.1㎏、トレーニングを積むと4.8㎏まで増大するらしい。また、長期の休養を経ると4.2㎏まで低下するという統計もある。

この場合においても「加齢」により心臓の重量が軽くなると言う話は見た事は今の所ない。

質問者さんのおっしゃっているように、競走でのパフォーマンスが加齢とともに低下する傾向があるのは、レースで走る事やムチの痛み、騎乗される事そのもの、人間とのコミュニケーション等に慣れてしまって、手の抜きどころを覚えてしまうパターンが多い様に思う。

経験則から言って若い馬ほど指示に対する反応が良く、歳を取った馬ほど指示に対しての反応は緩慢になる傾向が非常に強い。

ここは本当に色々な要因があって、代表例を言えば、その馬の知能がやたらと高い+性格が(人間目線から見て)悪い馬などは、手を抜く事を覚えるのが非常に早い。

遅かれ早かれ馬は「全力で走っても疲れるだけで、意味が無い」と悟る傾向にもあり、競馬新聞の厩舎コメントや騎手のレース後コメントを見ても「馬が歳を取ってズブくなった」「3角で加減された」などのネガティヴな情報を目にする事も多い。

加齢によるメンタル面の変化は今後どこかで触れるとして、フィジカル面のお話は今回はここまで。

皆様のご参考になれば幸いです。

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コメント

  1. 馬ドリ より:

    リアルスティールがまさにそんな感じでしたよね。
    能力とは別に馬のやる気も考えて馬券を買わないといけないということでしょうか?

  2. カツラデエース より:

    引用元はちゃんと書かなあかんで。

  3. 関東親父 より:

    さっそくのご返答ありがとうございます。
    最近はレース一つ一つを見るより競走馬を馬券で追いかけていくほうが
    競馬を楽しめるかな、と思っていたので参考になります。
    せっかくなので重ねて質問させていただきますが
    テイエムオペラオーやマリアライトのような
    いつも一生懸命走っていた馬でも
    加齢によるメンタルの落ち込みは避けられないのでしょうか?
    またメイショウマンボの落ち込みはアラシサンの主観では
    どのようなことが原因になってると思われますか?

    • 関東親父 より:

      すいません。『メンタル面は今後いつか』と記載していましたね。
      そのときに話に含められそうならでオペラオー以下のご返答お願いいたします。
      今回は細かく答えていていただき、ありがとうございました。

  4. カツラデエース より:

    出所の明示義務違反は非親告罪やからやばいぞ。

  5. タケ より:

    なるほど、フィジカル面での年齢による低下はほとんど見られないんですね。

    さすがアラシさん、勉強になります!

  6. カツラデエース より:

    相関関係が低いという表現はおかしい。
    相関関係はあるか無いかであり、高い低いではない。
    こういう口調で書くならちゃんと書いて欲しい。

  7. タマーキン より:

    1200mの7歳がかなりの右肩上がりになってるのだが、これについては触れないんか?

  8. ヴァシュラン より:

    他人の集計したデータ、それも10年近く前のデータを引用元の記載も無しに転載されるとは…。netkeibaは無断転載を禁止しているはずですが、許可をとられたのでしょうか?
    せめてご自分で近10年のデータを集計するなどされてから記事を書かれたらいかがですか?