★★★★超重要なお知らせ★★★★ アクセス過多でエラーが頻発する状況を鑑みて、ブログを別個新設しました。今後は、新 元馬術選手のコラムにて発信を行ってまいりますので、宜しくお願いします!!

質問回答:調教のタイムが良くても走らない馬、悪いのに走る馬がいるのは何故?

久しぶりにフォロワーさんからの質問に答えていく。

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Q.調教のタイムが良くても走らない馬、悪いのに走る馬がいるのは何故なのかを聞きたいです。

A.馬の雰囲気と、時計を見比べるのが大事

掛かって時計が速くなっても意味がない!

調教の良し悪しは時計の速い・遅いだけで区別できない。

新聞などでは一番時計を出した馬や、坂路で50秒台を出した馬など、時計が良かった馬が状態が良い馬として取り上げられる傾向にはあるけど、ハッキリ言って間違いだと思う。

例えば、2017年のフェブラリーSに出走したモーニンは最終追い切りで栗東坂路で50.4秒と言う極めて速い時計をマークして、マスコミもかなり大きく取り上げていた。

ただ、自分には「掛かって速い時計が出ていただけ」にしか見えず、その時のブログ記事にも、そうハッキリと書いてある。

「掛かっている」と判断した根拠には、乗り手が脇を締めて手綱を絞っている、脚勢が調教とは思えないほど急いでいると言った点があるのだが、どうもこういう動作は騎乗経験が無い人には、見えないか区別がつかないらしい。

それと、それまでモーニンのレースを何度も見ていて、折り合いに不安がある馬だと知っていたのもある。初見の馬と、すでに一度レースを見ている馬とでは、追い切りから得られる情報がかなり違う。

私の追い切り初見が、必ずその馬のレース内容に触れているのはこういう事情がある。

追い切りだけ見て所見を述べるよりは、それまでのレースを見て総合的な所見を書く方が精度が高いのだ。

他にも、2015年桜花賞のルージュバックの最終追い切りなども、映像を見ておかしいと感じたりもする。この追い切りは美浦の南W重で内を回ったとはいえ、65.2秒を計時したものなのだけど、コーナリングの時点で僚馬を完全に抜いてしまっており、強い違和感を感じた。

通常は、馬に気を抜かれないために、直線の最後の方で抜くか併入を意図する事が多いので、コーナーで僚馬を置き去りにしてしまっては意味が無い。

後でメディアを見てみると、道中で乗り手が滑ってバランスを崩した際に、ゴーサインが出たと勘違いしてぶっ飛んでしまったらしいのだが、とにかく、掛かった馬は時計が速くなる強い傾向があるため参考にすべきではない。

追い切りで掛かる馬は、普通はレースでも掛かる。そのため道中で体力の温存が利かず、終いで脚が残らなくなる事が多い。

こういう所を判断するのは映像あってのものなので、私は馬の追い切りを判断する時には必ず、映像を見た上で所見を述べる。




手応えと時計の比を重視

一番、追い切りを見る際に重視しているのは「手応えに比べて、時計が速いかどうか」と言うこと。これは内田博幸騎手も言っていたのだが、本当にその通りだと思う。

例えば栗東CWを良で5F66.5秒を計時した馬が2頭いたとする。1頭は馬なりでマーク、もう1頭は一杯でマークしたとする。この場合、どちらの馬が優れているだろうか。

当然これは前者で、速い時計を楽にマークしている馬ほど基本的には強い傾向にある。70%の力で66.5秒を出せる馬と、85%の力でようやく66.5秒が出るのでは、地力が違うという事だ。

これは手綱の遊びや、鞍上に追われているかどうか、ハミを自分から取っているかどうか等の部分を見て評価するが、これも騎乗未経験者が言及しているのを見た事はない。

ゆったりな時計にも意味がある

気性の荒い馬はあまり速い時計で追いきってしまうと、気合が乗りすぎて更に折り合いが悪化する恐れがある。こういう時に時計を控えるのは当然であり、例えばアスカノロマンやコマノインパルス等は、最終では時計を抑えてくる。

いわば、時計をかけて追い切るのが、そういった馬のベストな調整方法でもあり、意図的にゆったりした時計を出している以上「遅いから悪い」と判断するのは適切ではないという事になる。

同様にレース間隔が詰まっていて既に仕上がっている馬には、敢えて強い負荷を与えて気勢を高める必要もないため、こちらも時計を控えて追うのが良いという事になる。




短距離馬は基本、速い

これは知らない人が結構いたりして驚くのだが1200m~1400mを主に使う、スプリンター馬は基本的に追い切りタイムが速い。栗東の坂で51秒、52秒と言う時計は当たり前に出る。

これが意外に注意が必要で、例えば中距離レースの追い切りで併せ馬に遅れた馬がいた場合、実は単に短距離馬との併せ馬なので遅れただけと言うケースがあったりする。

なので、併せ馬の遅れについても僚馬の性質抜きには語れない部分があるのだ。

とりあえず、ざっくりしたところを書いてみた。ご参考になれば幸いです。

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