★★★★超重要なお知らせ★★★★ アクセス過多でエラーが頻発する状況を鑑みて、ブログを別個新設しました。今後は、新 元馬術選手のコラムにて発信を行ってまいりますので、宜しくお願いします!!

武豊騎手のここが凄いと思う.2

今日は、「武豊騎手のここが凄いと思う」その2を書いていきたいと思います。

前回はコチラ

今日は読者さんからの質問に答えていきます。 Q.いつも楽しく拝見させていただいています。1つ質問なのですが、武豊騎手の凄さは端...

前回は主に「武騎手は直線のペース配分がとても上手い」と言う部分を取り上げた。

今日も引き続き、直線での競馬の進め方について書いて行こうと思う。

包まれても動じない

武騎手の騎乗を見ていると、一際目に付くのが「包まれても動じない」と言う所。

他の騎手を見ていると、結構直線包まれた時に右に左にもがいて、時にはぶつけに行ったりして結局、馬の前進気勢を削いで伸びなかったという競馬を目にする事も多い。

他の一流と呼ばれるジョッキーの多くに共通する事ではあるのだが、武騎手は直線や勝負所で包まれても慌てずに勝機をひたすら「待てる」のが凄い。

実際、包まれた時の最善の策は多くの場合「その場で進路を見出せるまでジッと待つ」事。

TVやスタンドで客観的に観戦しているファンからすればすれば、ある種当然の事に写る時もあると思う。

ただ、実際に賞金と名誉のために、生活のために競技をしている当事者である騎手からすれば、こういう時に動じないというのは相当な精神的余力がないと出来ない事なのだと思う。

頭で分かっていても、いざ包まれてしまうと…、という心情には、やはりプロアスリートとしての差が出ている様に見受ける。

最後の直線では200mを切った所で尚前が開いていなければ、12秒後には馬群に沈んでゴールを迎えてしまう。こうした焦りとどれだけ向き合えるかは騎手として大きな要素の一つだと思う。

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実例で見ていくと

これは前回の記事のコメントで読者さんからも指摘が上がったレースなのだが、2014年エアソミュールで勝利した毎日王冠は、武騎手の「待てる度量」がフルに発揮されたレースの一つ。

直線馬場の真ん中を突いたが、左前にグランデッツァ、右前にディサイファの二頭が隙間なく併走しており、外から三浦騎手のロゴタイプできっちりブロックをされて、外への進路確保は見込めない状態。

騎手によってはどうしても慌てて開けに行こうとしてしまいそうな場面だけど、ここでは武騎手本当に冷静に前が開くのを待ち、200付近で進路を確保するとそこから温存していた一伸びを繰り出して見事に勝利を収めた。

客観的に見ると、

・包まれたのは400mでゴールまで24秒程度の時間がある

・左前のロゴタイプが右ムチ、右前のディサイファが左ムチなので、この2頭がムチを使用すればこの間が開く可能性が高い

・前に馬があまりおらず、脚を使うのを急く状況下ではない

と言う勝算は実は見込めるのだけど、当時、現状の降着ルールが物議を醸し始めている中で、このように全く危なげなく重賞を勝利する騎乗には一際、格好良さを感じたのを覚えている。

同一事例で、多くの人が頭に浮かんでいるのは、2009年にウオッカで勝利した安田記念じゃないかな。

負け方も見事

こうした事例は何も勝ちパターンだけで見られるワケではない。当然、どのような名手であっても馬群を突けば、包まれるリスクから完全に逃れる事は出来ず、前が開かない中で敗北してしまう事もある。

2014年東スポ2歳Sのグァンチャーレに騎乗した競馬も、負け方としては見事だったと思う。

馬群が密集する中でやや内目をつき、馬なりで追走。脚は十分溜まっている感触で、後はどこかが開けば…と言う展開。少しゴチャつく所はあったものの、ジッと勝機を待って脚をタメて前が開くのを待っていたら、本当に前が開かず7着入線。

ここでも、やはりむやみに動いて活路が見出せたとは思えなかっただけに、微動だにせず勝機を待った武騎手の騎乗は負けはしたものの非常に見事と感じた。ここで消耗が少なかったのも次走シンザン記念の勝利に幾らか結びついたとも思う部分もある。

2016年ディサイファに騎乗した毎日王冠も、負けはしたけど上手な待ち方で最後は何とか着順を上げていたね。

武騎手の直線に関して上手と思うのはザーッとだけどこういう所かな。次は道中~勝負所の競馬についても書いてみたいと思う。

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コメント

  1. ホワイトデビル より:

    ラフな騎乗にはしらず、しっかりと状況を分析して最適な判断ができるって素晴らしいですよね!たとえ前が開かずに負けたとしても、ラフな騎乗をして勝つなんて褒められものではないですよね。なので私は武騎手はスマートな騎乗する騎手だといつも思っています。続編楽しみにしてます!

    • アラシ より:

      武騎手は騎手界のみならず、競馬界の顔ですからね。
      その顔役たる武騎手が反則をして勝ったのでは、競馬がダーティなスポーツとして見られてしまいますからね。

      武騎手は自分が武豊である事をよく認識して振舞っていると思う事は多々ありますね。

  2. takechance より:

    はじめまして、いつも楽しみに拝見させて頂いています。
    武騎手の騎乗ポリシーは、馬に負担はかけない、他馬、騎手に危険となる進路どりはしないなど、見ていて気持ちがいいなあと感じています。
    確かに直線詰まると何で?と思いますが、無理しないことが次へのチャンスに繋がると思われますいるのではないでしょうか。
    結果的に大きく構えることが、大レースでの勝負強さとして、実績が残っていますから、本当に凄い騎手です。

    • アラシ より:

      まぁ、直線詰まってジタバタしても馬が消耗するケースが多いんので、私はジッと待てる武騎手やムーア騎手の騎乗は例え負けたとしてもいつも上手いと思いますね。
      勿論、無意味に馬をフカしてもダメージが残るだけと言う観点もあると思います!

  3. オグリ、有馬感動のラストランで武豊は右手は挙げてない! より:

    新人の頃から逸話だらけの武騎手ですが、
    中でも安田記念オグリキャップの騎乗を挙げたい。

    オグリキャップが珍しく先行する。
    レース後、前が優位だったからと。
    府中の直線、宿敵ヤエノムテキを待っている。
    並んだら、ゴーサインに応えて軽く2馬身先着した。
    私はこの時から彼を天才と呼んでいるw

    • アラシ より:

      凄い!
      オグリの時は私は小学校低学年だったので、あまり存じ上げないのですが、オグリの存在は武騎手を語る上では欠かせないパートナーと認識しています。

  4. It’s really a great and useful piece of information. I’m glad that you shared this useful information with us. Please keep us informed like this. Thanks for sharing.

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