★★★★超重要なお知らせ★★★★ アクセス過多でエラーが頻発する状況を鑑みて、ブログを別個新設しました。今後は、新 元馬術選手のコラムにて発信を行ってまいりますので、宜しくお願いします!!

乗馬の練習で「専用馬」は取るべき?? ー質問回答ー 元馬術選手のコラム

今日は珍しく馬術(乗馬)関係の質問を貰ったので、答えていくよ。

Q.いつも興味深く拝見させて頂いております。そして唐突なメール大変失礼致します。子供を乗馬クラブに通わせているのですが、乗馬クラブのスタッフの方から「専用馬」を取るように勧められています。その方が上達が早い、と言う事なのですが、お金もかかりますので迷っています。アドバイスを頂ければ幸いです。



A.選手(技術向上)志向なら基本は不要、娯楽志向ならお好みに併せて下さい。

この質問は乗馬クラブでは非常~に多く、色々な方から聞かれる。

専用馬とは??

この質問は乗馬クラブでは非常~に多く、色々な方から聞かれる。

分からない方のために説明すると、「専用馬」とは本来の騎乗料金とは別にお金を出して、自分の乗りたい馬に乗せて貰う仕組みの事。大体、一鞍の騎乗料金(約3000円程度)に加えて、その馬の質に併せて1500円~4000円を別途支払う必要がある。

殆どの乗馬クラブは一般の練習の場合、騎乗馬の選定をクラブで行い、会員はその馬に乗るスタイルを取っている。つまり自分の希望する馬に確実に乗るには別途料金が必要なのだ。

選手(技術向上)志向なら基本的に不要!

私は1300鞍~1400鞍騎乗してB級ライセンスを保持しているのだが、専用馬を取った事は初心者時代を併せても多分50鞍前後だと思う。この約50鞍は各ライセンス試験の際に、クラブが「資格試験の際は、本番に臨むのと同じ馬で練習をしないとダメ」と制約をつけていたために致し方なく取ったもの。競技会前の練習は特にそういう制約が無かったので、その際は競馬で言う所のテン乗りみたいになる事も多かった(最も、過去に何度かその馬に乗っている場合が殆どなので当日朝の練習に乗せて貰えば事足りる)。

技術志向の馬乗りは、どんな馬でも乗りこなす技量が求められる。現在の技量では動かしきれない馬に乗れる方が技術向上のためには有り難く、そういう馬は初心者さんが乗れないため、イヤでも中級者や上級者に回ってくる。このため、ある程度以上の力量になると、専用馬など乗りたいとも思わない。それに加えてクラブも、難しい馬を稼動させる手段として、中級者~上級者を騎乗させる傾向が強いので、クラブ側も上級者に「専用馬を取るべし」とは言わなくなる側面もある。馬術の世界では、上級者ほど良い馬に乗る機会が少ないのだ。

やった事は無いが、もしも上級者が、初心者でも乗れる簡単な馬を「専用馬として取りたい」等と申し出ても、多分却下されると思う。(汗)

なまじ専用馬を取り、特定の馬にばかり騎乗してしまうと、その馬のクセに併せて乗る様になってしまい「その馬なら乗れるけど」と言う状況になりかねない。このため、質問者さんのクラブスタッフが言う「上達が早い」は、少なくとも選手志向の人間には当てはまらない。

それと、馬乗りとしては「特定の馬に数多く乗った経験」よりも「不特定多数の馬に騎乗した経験」の方が、自身の糧となりやすい。特に簡単な馬は誰でも乗れるので、クセのある馬に何頭も騎乗して、数鞍でキッチリ動かせるようになる事が重要。馬の性格やクセを見抜く洞察力なんかは、テン乗りを繰り返した方が養えし、「世の中にはこういう馬もいる」といった経験は他馬に乗った際も応用材料になる。

長々としてしまったが、纏めると、技術志向の人間は専用馬は極力取らず、どのような馬でも乗りこなせる技量を養う事が大事、という事になる。




娯楽志向の場合は、お好みで!

反面、娯楽志向で乗っているのであれば、それはもうお好みで、という事になる。

馬乗りは大きく分けて「技量向上派」と「娯楽派」に分かれるけど、日本の乗馬市場は圧倒的に後者が多い。こういった方たちは駈歩発進までが出来れば十分で、馬と触れ合う事を楽しみに来ている人が多い。

なので、専用馬を取ると・・・

1.「その馬だけ」を動かせれば十分。

2.愛着のある馬を専用馬に取ると楽しい、更なる愛着が沸く。

と言ったメリットがあり、乗馬に備わっているアニマルセラピーの効果を更に高める事が出来るなど有用性がある。

「好きな馬に乗れた方が楽しい」と言う事であれば、専用馬を取る事も検討してみると良いと思う。1のパターンの様に「その馬だけを動かせる」のは技術的な観点からは上達しているとは言い難いが、見かけ上は上手くなっているとも言い得るので、乗馬クラブのスタッフが「上達が早い」と言う理由はここから来る謳い文句なのだと思う。

娯楽志向の人はとにかくどれだけ馬乗りを愉しめるかが本当に大事。技量の低い人に乗られる事が(自戒も含めて)馬を乗り潰す結果になる事も多いのは否めない事実だけど、日本の乗馬市場を支えているのは娯楽志向の馬乗りであり、こういった人達がいなければ、引退後の競走馬の再就職の受け皿は大きく減ってしまう。

色々、雑多になったところもあるけど、ご参考になれば幸いです。




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