★★★★超重要なお知らせ★★★★ アクセス過多でエラーが頻発する状況を鑑みて、ブログを別個新設しました。今後は、新 元馬術選手のコラムにて発信を行ってまいりますので、宜しくお願いします!!

【質問回答】DDSP(上気道疾患)に対処方はある? 元馬術選手のコラム

読者さんからの質問が有ったので、答えていくよ。

Q.

いつもアラシさんのブログを参考にさせていただいております。また、お忙しいところ大変恐縮ですが競走馬の疾患について気になったことがありますので質問させて頂きます。

いよいよ今週末から秋のG1レースが始まりますが、スプリンターズSに出走予定のシュウジについてDDSPという上気道疾患であったとのニュースを見ました。

恐らくこれが原因で近2走の不振につながっていたと調教師のコメントがあり、中間はそれに対処できるように調整するので大丈夫だろうとのことでした。

ここで質問なんですが、何となく気道の疾患であることは理解したのですが、調べてみたものの難しい解説ばかりでようするにどんな病気であるのかがイマイチわかりませんでした。

1、具体的にどのうよな病気なのか?
2、競走能力に影響するか?どれくらいの影響なのか?
3、対処したからといってすぐに効果があるのか?レースに影響はないのか?

以上になります。
1番気になったのは、調教師コメントの、対処するから大丈夫という言葉です。そんなすぐに対処できるものなんでしょうか…。
いつも応援してる馬なので、スプリンターズSも頑張ってほしいですが病気が気がかりでしたので質問させていただきました。

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。


1.具体的にどの様な病気なのか。→息を吐くのを阻害する病気です。

DDSP(上気道疾患)とは、馬の喉の中にある、「軟喉蓋」が変形し、息を吐く時の空気の流れを阻害するもの。一般的に言われる「咽鳴り」が息を吸うのを阻害するのとはちょうど逆の現象だ。

ノド鳴りは、声門近くにある筋肉が何らかの原因で、緊張を起こして気道を塞ぐもので、笛の様に「ヒューヒュー」とした特有の呼吸音を発する。

これに対しDDSP(上気道疾患)の場合は、息を吐く時に変形した軟喉蓋が動くので、「ゴロゴロ・・・」「グゥグゥ」といった唸るような音を上げるのが特徴。

大雑把に、「息を吐きにくくなる疾患」と思って貰えば良いと思う。この疾患を患うと「呼吸量が減少する」という報告がなされている。

発生原理は完全に解明しておらず、どうして発症するかの詳細はまだよく分かっていない。

外科手術による治療もあるが、基本的に放っておけば治るので、あまり積極的に治療している馬はいないように思う。



2、競走能力に影響するか?どれくらいの影響なのか?

これに関しては良く分からず、個体毎、症状の程度により違うのではと思うが、今ひとつ実感も沸かないというのが本音。

今まで乗った馬の中でDDSPを呈した事のある馬は複数頭いたが、喉がゴロゴロと鳴ったからと言って、呼吸を特別苦しがっているような馬はいなかったし、指示に対する反応にも変化は無かった。基本的に健常な状態で騎乗しているのと乗り味は全く変わらない。逆に、「喉がゴロゴロ鳴る=呼吸量が一定以上に達した=運動負荷が一定以上に達している」と言う事でもあるので、運動負荷を測るバロメーターとしても活用出来る側面もあった(※あくまでも個人的にそうしていただけで、まともに教わる分にはこういう活用方法を指導される事は絶対にないと思う)。

ただ、上述した通り「呼吸量が減少する」と言う測定結果があるので、厳密にはどこかで必ずマイナスの異変が起きている筈、とは言えると思う。

ただ、それが体感できる程度か、大騒ぎする程度かと言われると微妙な所だ。もし、重大な呼吸量(引いては運動量)の低下を招くのなら、外科手術に頼ってでも根治させるべきだし、症状が出る可能性があるのにレースに出走、と言う判断も出来ない事になるハズだからだ。

馬術だと、サラブレッドに発揮させる出力は大体5馬力~7馬力程度。競馬だと15馬力以上の出力を発揮させるので、それに伴い呼吸量は大きく変わるので、高い運動負荷をかける競馬の場合はやはり寸での所で呼吸量の変化の影響は多少なりとも出るのでは?と思う。



3、対処したからといってすぐに効果があるのか?レースに影響はないのか?

今回、シュウジに対して調教師がどの様な対処を行ったかは分からないが、一般的には舌縛りや、「コーネルカラー」と言う、馬の喉を下から上に押し上げる特殊な馬具(頭絡の一種でレースでは使用できない)を装着させる。

こうする事で、喉内の各部位が正常な位置に矯正されて、症状の改善を促す事が出来る。

効果が出るまでの期間は、やった事がないので全く不明。私が所属していたクラブでは、特にDDSPを改善する目的で舌を縛る事は無かったし、コーネルカラーも物品そのものがクラブ内に無かった。普通は放っておけば治るし、症状が出たとしても馬術での運動に影響が無く、問題視する必要性がまったくと言って良いほど無かったというのが理由だろう。

今回は未経験事象についての質問解答なので、「分からない、不明」と回答している箇所が多く、申し訳なく思う。ただ、知らない事、経験していない事をさも「知っている」とは書けないので、ご容赦頂きたい。少なくとも、一生懸命書いた。

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